1981年アントニオ猪木が率いる新日本プロレスの国技館イベントに初代タイガーマスク(佐山聡)が颯爽と登場!!!

 

アニメから飛び出した夢のスーパーヒーロー!!!

 

 

空前のプロレスブームを迎えた~~~

 

ジャイアント馬場率いる全日本プロレスにも、ビル・ロビンソンやファンク兄弟がいて、女性ファンも増えて大人気!!!

 

 

当時からプロレスはショーだといわれていましたが…

 

それでも、完全な八百長ではなく、ある程度のシナリオがあるにしても、選手たちは真剣勝負をしているんだという見方がかなりあったと思います。(私もその一人)

 

 

しかし、2001年にレフリーのミスター高橋がプロレスは100%ショーであるという暴露本を出す…

 

もっとも、肉体を酷使する命がけのショーであり、中高年になるといろいろな病気や障害が生じたりするレスラーが多いということも書かれていました。

 

 

試合中の事故で命を落とした二代目タイガーマスク三沢光晴が、

 

「どうしてプロレスラーという過酷な仕事をするのですか?」という質問に答えて

 

「ロープに振られてラリアートの衝撃を受けたりすると、目から星が出てものすごく気持ちがいいんです…」

 

 

麻薬的なものらしい…

 

相手に痛めつけられると、快感が生じるというマゾ的な心理は…依存症のメカニズムにもつながる…

 

スタントマンなどは典型ですが、体を張ったリスクの大きい仕事を選ぶ人は、幼少期の過酷なトラウマ体験から死への恐怖が麻痺してしまっている人が結構いるらしい…

 

 

そもそもプロレスは、60年代の力道山の時代にアメリカから入って来たもの。

 

80年代、プロレスの本場アメリカでは、エリックブラザーズが話題を呼んでいた…

 

お父さんのフリッツ・フォン・エリックは、ナチスの残党のドイツ系アメリカ人といったギミックで悪役として来日、馬場、猪木と戦う。

 

そして、その4人の息子たち、次男ケビン、三男デビッド、四男ケリー、五男マイクもやはり父の意思を継いでプロレスラーデビューする。

 

得意技はお父さん譲りのアイアンクローで相手を顔面を鷲掴み▽▽▽

 

しかしながら、お父さんとは真逆の明るい華やかな装いで、日本でも人気を博する。

 

 

映画『アイアンクロー』の主人公はエリックブラザーズの次男ケビン。

 

 

父エリックは「お前たちはNWA世界王座になれ!!!」と息子たちを叱咤激励。

 

NWAの世界チャンピオンは、世界一強い男なのか???

 

それとも、世界一客を呼べる男なのか…

 

ベビーフェイスとヒールに分かれて戦うプロレス興行には大きなお金が動く~~~

 

チャンピオンには自らの強さのみならず、カメラアングルを計算した技の見せ方だとか、相手を挑発するマイクパフォーマンスだとかショーマンの要素が要求される。

 

ケビンは口下手で、何度も収録のやり直し…

 

 

また兄弟同士の危ういライバル意識もあったが、それでも当初はエリック一家には団結のエネルギーがあった。

 

 

しかしながら、悲劇が一家を次々と襲う。

 

1984年三男デビッドは来日中に内臓疾患で急死、

 

さらに四男ケリーは薬物依存から自殺…

 

映画では比較的小柄な俳優が演じている(左の写真中央)が、特にケリーの大胸筋は凄かった…

 

 

80年代のアメリカンプロレスはケリー・フォン・エリックの時代だといわれていたのに…

 

 

そして、遅れてプロレスデビューしたマイクも奇病にかかり自殺…

 

さらに、映画の中では、幼少期の頃に事故死した長兄がいたことも明らかにされ、

 

…さらにさらに、映画には登場しない末弟いたようだが…

 

6人の兄弟のうち5人が若くして不幸な死に方をしてしまう…

 

呪われた一族、プロレス界のケネディ一家といわれた。

 

どうしてこんなことに…

 

 

貧しい家庭で苦労して育った父は、高圧的に息子たちを支配していた…そのことも一因なのか…

 

映画ではそのあたりのディープなメンタル面にはフォーカスしていない…

 

輝かしい物質文明を謳歌していたアメリカ社会の中で、なんらかの罪悪感の闇が一家の根底にあったのでは…

 

それでも、現在、悲劇を経てフリッツ家は新たなステージへ~~~

 

1人生き残ったケビンの子供たちはやはりプロレスラーとして活躍中。

 

ケビンは多くの孫たちに囲まれて、フリッツ家は新たな繁栄の時代を迎えている…

 

 

エリック家の出自のことはよく分かりませんが、

 

欧米の金融経済を牛耳っているといわれるユダヤ人は、日没から一日が始まると考える。

 

安息日は金曜日の夕方から…

 

つまり、夜の闇がまずあってそれから光がある

 

苦難の後に救いが訪れるというプラス思考。

 

ヒールの攻撃を受けつつ、最後は栄冠を勝ち取るというシナリオでプロレス興行は盛り上がる。

 

(余談になりますが、今の世界の戦争もまた、フェイクバトルを演じて、陰で儲けている人たちがいるのかも…)

 

 

そのようなユダヤ思想も日本に入ってきていますが、

 

元々、日本人は春夏秋冬の四季の循環の中で、自然のままに生きるという人生観をもっている…

 

“人間万事塞翁が馬”

 

人生というリングでは、良いことの後には悪いことが…

 

しかしまたさらに良いことが…

 

日本では一時衰退していたプロレスは、人生にエネルギーと喜びを与えてくれるエンタテーメントとして今また脚光を浴びています。